私が職場で生きづらいと感じたこと
私は複数の営業職や事務職、など、さまざまな仕事を経験してきました。しかし、どの職場でも生きづらさを感じることが多く、その根本的な原因としてADHDの特性が関係していると感じています。
また、私はADHDに加えてHSP(Highly Sensitive Person)の気質もあり、周囲の刺激に敏感で、ちょっとしたことでもストレスを感じやすい傾向があります。そのため、職場の環境や人間関係が自分に合わないと、より強い生きづらさを感じることが多いです。
ここでは、私自身が職場で特に困ったと感じた点を挙げ、その対処方法についても考えていきます。
1. 短距離で仕事をしてしまう
私はとにかく行動力があり、営業職ではその行動力を武器にして全国トップクラスの成績を数多く残しました。しかし、その裏には大きな問題が潜んでいました。
それは、自分の肉体的・精神的な体力を無視して突っ走ってしまうことです。やるべきことが目の前にあると、長期的な計画を立てずに全力で取り組み続け、気がついたときには体力も気力も尽き果てていました。
この働き方を続けた結果、体調を崩して休みがちになり、最終的には退職に至ることも多々ありました。
対処方法
- ペース配分を意識する: 自分のエネルギーの配分を意識し、1日の中で休憩を強制的に挟む。
- タスクを細かく分ける: 一気にやり切ろうとせず、仕事を細かく区切り、無理のないスケジュールを組む。
- 仕事の量を管理する: 「できること」と「やるべきこと」を整理し、必要以上に仕事を詰め込まない。
- 長期的な計画を立てる: 短期的な結果だけでなく、数ヶ月後の自分の状態を見据えて行動する。
2. マルチタスクが苦手でミスを連発する
私は目の前の仕事を多くこなそうとする反面、マルチタスクが極端に苦手です。何か1つのことに集中しすぎると、他のことを忘れてしまいがちです。
例えば、営業職では顧客対応と書類作成を同時にこなす場面が多くありました。しかし、1つのことに集中しすぎると、他の業務が疎かになり、ミスを連発してしまうことがありました。
また、事務職では細かいデータ入力や書類整理が求められますが、注意力が散漫になり、ありえないミスをしてしまうことがよくありました。
対処方法
- 仕事の優先順位を明確にする: その日の業務内容をリスト化し、優先度をつける。
- 1つのタスクに集中する時間を作る: 複数の業務を同時に処理しようとせず、1つずつ着実に進める。
- ミスを防ぐ仕組みを作る: チェックリストを活用し、作業が終わったら必ず確認する習慣をつける。
- 周囲の人に相談する: 自分の苦手な部分を正直に伝え、サポートを受ける。
3. 一杯一杯になると感情のコントロールができなくなる
仕事に追われている最中や、力尽きた後には特に感情のコントロールが難しくなります。些細なことで落ち込んだり、周囲に怒りをぶつけたりすることがありました。
例えば、職場でミスを指摘されたとき、冷静に受け止めることができず、必要以上に自分を責めてしまうことがありました。また、仕事が立て込んでいるときに想定外の業務を振られると、パニックになってしまうこともありました。
こうした感情の波は、自分では制御しにくく、職場での人間関係に影響を及ぼすこともありました。
対処方法
- ストレス発散方法を見つける: 運動や趣味を通じてストレスを発散する。
- 感情を言語化する: 何が原因で感情が乱れているのかを紙に書き出して整理する。
- 深呼吸やマインドフルネスを取り入れる: 仕事中に意識的にリラックスする時間を作る。
- 周囲に理解を求める: 自分が感情の起伏が激しいことを周囲に伝え、対処しやすい環境を作る。
まとめ
ADHDやHSPの気質があると、職場での困難を感じることが多くなります。特に、
- 短距離走のように働いてしまい、体力・気力が続かない。
- マルチタスクが苦手でミスを連発してしまう。
- 一杯一杯になると感情のコントロールができなくなる。
といった問題が生じがちです。しかし、これらの特性を理解し、適切な対策を講じることで、職場でのストレスを減らし、自分に合った働き方を見つけることは可能です。
大切なのは、無理に周囲に合わせようとするのではなく、自分自身の特性を理解し、それに適した働き方を模索することです。適切な環境を見つけ、自分に合った方法で仕事に取り組むことで、より充実した職業生活を送ることができるでしょう。
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