ADHDや発達障害と精神障害の併発について:実体験をもとに考える

ADHD

私はADHDの診断を受けており、HSPの気質もあります。そのため、これまで社会で生きづらさを感じながら生きてきました。

私の個人的な経験、書籍からの知識、かかりつけ医の話を総合すると、ADHDを含む発達障害を持つ人は、うつ病などの精神障害を併発しやすいと考えられます。もちろん、発達障害にはメリットもあり、ユニークな視点や突出した能力を持つ方も多くいます。しかし、その特性が通常の社会生活において「重り」になりやすいのも事実です。

社会のルールに適応しづらい、環境の変化に弱い、仕事や人間関係でのトラブルが多いといった困難を抱える中で、次第に精神的に追い詰められていく人は少なくありません。私自身もその一人であり、これまでにうつ病、双極性障害、不安障害など、さまざまな診断を受けてきました。

ADHDとうつ病の関係

ADHDの特性として、

  • 衝動的な行動をとる
  • 注意散漫になりやすい
  • スケジュール管理やタスクの優先順位付けが苦手
  • 失敗体験が積み重なり自己肯定感が低下しやすい

といったものがあります。これが、社会生活においてストレスを引き起こし、その結果、うつ病を発症しやすくなるのです。

また、周囲の理解が得られにくいことも、二次的な精神疾患の原因となります。「努力が足りない」「なぜできないのか」と責められることが多く、結果的に自責の念にかられ、心が疲弊してしまいます。

実体験:私が経験した症状

私が経験した精神的な症状は以下のようなものです。

  • 朝から強い不安や動悸がする
    • 目覚めた瞬間から理由のない不安に襲われ、胸が締め付けられるような感覚になる。
    • 手足が震え、冷や汗をかくこともある。
  • 息苦しさと過呼吸
    • 少しのストレスで息が詰まるような感覚になり、深呼吸をしても改善しない。
    • 酷い時は過呼吸を起こし、身体が硬直してしまうこともある。
  • 強い気分の落ち込みと無気力
    • 何をしても楽しいと感じられず、何もする気が起きない。
    • 興味があったことに対しても関心がなくなり、ただ時間が過ぎるのを待つような感覚になる。
  • 仕事に行く気力が湧かない
    • 出勤準備をしようとしても身体が動かず、ベッドから起き上がれないことがある。
    • なんとか出社しても集中力がなく、業務が手につかない。

このような症状が日々積み重なった結果として、仕事に行けなくなり、休職や退職に至ることが何度もありました。

どうすればいいか

こうした状況を改善するためには、いくつかの方法があります。

1. 医療機関を受診する

まずは、精神科や心療内科を受診することが重要です。かかりつけ医がいない場合、初診の予約には時間がかかることが多いため、症状に気づいたらできるだけ早めに予約を入れましょう。

2. 休暇をとりながら治療に専念する

無理に仕事を続けても、精神状態が悪化するだけです。私も金銭的な余裕がないために治療を後回しにし、転職を繰り返したことがありますが、結果的に状況は悪化するばかりでした。適切な薬物療法やカウンセリングを受けることで、症状の改善が見込めます。

3. サポートを受ける

就労移行支援を活用することで、職場での適応力を高めるトレーニングを受けることができます。特に、発達障害専門のトレーニングを提供している機関では、自分に合った働き方を学ぶことが可能です。

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まとめ

ADHDを持つ人は、うつ病などの精神障害を併発しやすい傾向があります。しかし、適切な治療を受け、環境を整えることで、少しずつでも生きやすくすることは可能です。私自身も試行錯誤しながら、より良い生き方を模索しています。同じように悩んでいる方は、無理をせず、自分に合った方法を見つけることが大切です。

生きづらさを感じているのはあなただけではありません。一緒に、自分らしく生きられる方法を探していきましょう。

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